MENU

毛穴より先に心がほどけた夜、エレクトーレ2週間トライアルセットを使い切っても買い足さなかった理由

  • URLをコピーしました!
目次

たった10秒すら惜しい夜に、エレクトーレを試して気づいたこと

リラックスした夜のお手入れタイム

美容が面倒なのではなく、自分に期待することに疲れていました

七月十二日。

暦の上では、小暑の次候「蓮始開(はすはじめてひらく)」の頃です。

泥の中から茎を伸ばした蓮が、早朝にそっと花を開き始める季節だそうです。

そんなきれいな季節の言葉とは裏腹に、私の顔は朝から見事にくたびれていました。

窓を開けた瞬間、すでに空気がぬるいです。

洗濯物を干しただけで首元がじっとりして、前髪は頼んでもいないのに束になります。冷房をつければ頬が乾き、外に出れば汗と紫外線が気になります。

夏の肌は、本当に忙しいです。

そして、夏の女も忙しいです。

仕事、家事、婚活、LINEの返信、値上がりした食料品への小さなため息。

年収300万円で一人暮らしをしていると、美容に使うお金も時間も、無限ではありません。

化粧水、美容液、乳液、クリーム。

毛穴にはこれ、乾燥にはこれ、くすみにはこれ。

SNSを開くたび、知らなかった美容成分が次々と現れます。昨日まで必要だと思っていなかったものまで、今日からは持っていないと不安になるから不思議です。

きれいになりたい。

でも、もう増やしたくない。

この二つの気持ちが、ずっと胸の中でぶつかっていました。

そんなときに目に入ったのが、エレクトーレの2週間トライアルセットでした。

エレクトーレといえば、洗顔後の濡れた顔にフェイストリートメントをなじませ、約10秒後に洗い流すという、かなり短いお手入れが特徴です。公式サイトでは、人気の3点を試せる2週間トライアルが案内されています。

「10秒なら、さすがに私でもできるでしょう」

そう思いました。

けれど同時に、少しだけ疑っていました。

10秒で何ができるのだろう。

電子レンジで冷凍ごはんを温めるより短いです。

婚活アプリで相手のプロフィールを見て、そっと左に送る時間よりも短いかもしれません。

正直に言えば、私は「時短美容」という言葉を、少し信用していませんでした。

時短と言いながら、結局は準備や片づけに時間がかかったり、別の商品との併用をすすめられたりすることがあるからです。

料理動画の「たった5分で完成」が、材料を切る時間を含んでいないのと似ています。

美容も人生も、だいたい前後に何かが隠れています。

それでも、2週間という区切りには惹かれました。

一生続ける覚悟はいりません。

定期的に頑張る決意もいりません。

とりあえず十四日間。

肌に合わなければやめればいいし、面倒なら続けなくてもいい。

その軽さが、今の私にはありがたかったのです。

商品を試すというより、「私はまだ自分のために何かを選べる」と確認したかったのかもしれません。

美容に疲れているくせに、美容を完全に手放すこともできない。

鏡なんて気にしない人になれたら楽なのに、やっぱり朝、肌の調子がいいと少しうれしいです。

この矛盾を抱えているのが、今の私でした。

初日の夜。

洗顔を終え、顔と手が濡れたままの状態で、フェイストリートメントを顔全体へ広げました。

公式の案内どおり、長く置きすぎず、約10秒で洗い流します。

一、二、三。

心の中で数えていたら、十秒はすぐに過ぎました。

「もう流していいの?」

少し拍子抜けしました。

美容のお手入れといえば、もっと丁寧に塗り込んだり、何分か待ったり、手のひらで包み込んだりするものだと思っていたからです。

けれど、その拍子抜けがよかったのです。

頑張った感がない。

美容をしたという達成感さえ、ほとんどありません。

それなのに、その日の私は久しぶりに、スキンケアの途中でため息をつきませんでした。

私は肌をきれいにしたかったのではなく、肌をきれいにするために頑張れない自分を、責めたくなかったのだと思います。

2週間で見ていたのは、肌よりも「続かない自分」でした

トライアルを始めてから、私は毎日、肌を細かく観察しました。

というのは少し格好をつけた言い方で、実際には鏡の前で「あれ、どうだろう」と首を傾げていただけです。

初日から劇的な何かが起きたわけではありません。

鏡を見た瞬間、十年前の顔に戻ったわけでもありません。

毛穴が突然、全員そろって退去したわけでもありません。

そもそも化粧品の感じ方には個人差があります。肌質や体調、季節、使い方によっても印象は変わります。

だから私は、無理に「すごい変化」を探さないことにしました。

広告のような言葉を、自分の顔に無理やり当てはめない。

今日は乾燥しにくい気がする。

今日は少しごわつく。

今日は寝不足で、何を使っても顔が疲れている。

それくらいの、地味で正直な観察です。

数日続けてみて一番印象に残ったのは、肌の見た目よりも、お手入れに対する気持ちでした。

10秒という短さは、私に「ちゃんとしなくていい理由」をくれました。

疲れて帰った夜。

シャワーを浴びながら、フェイストリートメントをなじませます。

十秒後に流します。

それだけです。

途中でスマートフォンを触る暇もありません。

動画を一本見る必要も、音楽を流して気分を上げる必要もありません。

自分を励まさなくても終わります。

この「自分を励まさなくてもできる」ということが、思っていた以上に大きかったです。

大人になると、何をするにも自分で自分を動かさなければなりません。

仕事へ行くのも自分。

食事を用意するのも自分。

将来のお金を考えるのも自分。

婚活アプリを開くのも自分。

既読がつかないメッセージを見て、「忙しいだけかもしれない」と自分を慰めるのも自分です。

誰も私の背中を、毎日押してはくれません。

だからせめて美容くらい、意志の力を使わずに終わってほしい。

そんなことを、私はずっと思っていたのかもしれません。

以前の私は、スキンケアを増やすことで安心しようとしていました。

何か一つ不安が生まれるたびに、商品を一つ増やします。

乾燥が気になれば高保湿美容液。

毛穴が気になればビタミン系の美容液。

肌のハリが気になれば別のクリーム。

一つ一つは悪くありません。

問題は、私が「持っていること」で安心しようとしていたことです。

使い切っていないボトルが洗面台に並ぶほど、私は少しずつ疲れていきました。

朝は急いでいるので使えません。

夜は面倒で省略します。

使わなかった日は、もったいないと感じます。

もったいないと感じると、さらに自分が嫌になります。

きれいになるために買ったものが、自分を責める材料になっていました。

美容が趣味だったはずなのに、いつの間にか宿題になっていたのです。

エレクトーレのケアが合うかどうか以上に、私はこの2週間で、自分の癖を見つけました。

私は何かを始めるとき、すぐに「ずっと続けられるか」を考えてしまいます。

運動を始めるときもそうです。

英語を勉強するときもそうです。

ブログを書くときもそうです。

今日一日だけやればいいのに、なぜか半年後の自分まで呼び出して、継続できるかどうかを会議します。

そして「たぶん無理」という結論を出し、始める前から落ち込むのです。

けれど、トライアルは最初から2週間です。

終わりがあります。

十四日後、続けてもいいし、やめてもいい。

その自由がありました。

実際、公式サイトではトライアル商品が案内されていますが、セット内容、価格、購入条件などは販売時期や購入先で異なる可能性があります。検討する場合は、その時点の公式表示を確認するのが安心です。

私は今まで、続ける人だけが偉いと思っていました。

毎日運動する人。

毎日自炊する人。

毎日きちんとスキンケアする人。

毎日ブログを更新する人。

けれど本当は、試して、違うと思ったらやめられる人も強いです。

合わないものを手放すには、意外と勇気がいります。

お金を払ったから。

評判がいいから。

みんなが使っているから。

せっかく始めたから。

そんな理由で続けてしまうことは、美容以外にもたくさんあります。

恋愛もそうでした。

好きだから一緒にいるのではなく、ここまで時間を使ったから離れられない。

寂しいから連絡を待つ。

条件が悪くないから、違和感を見ないふりをする。

私は恋愛でも美容でも、「選んだ自分を間違いにしたくない」という理由で、やめられなくなることがありました。

でも、トライアルは間違えるためにあります。

試して、確かめて、違ったら戻る。

それでいいのです。

肌に合わない場合や刺激を感じた場合は、無理に使い続けず、使用を中止することも大切です。

美容は我慢大会ではありません。

きれいになるために、顔をしかめながら続ける必要はないのです。

最後の日、私はエレクトーレを買い足しませんでした

十四日目の夜。

私は鏡の前に立ち、残り少なくなったトライアルセットを眺めていました。

ここで普通の美容ブログなら、こう続くのかもしれません。

「もう手放せません」

「現品をすぐに注文しました」

「これからも使い続けたいです」

けれど、私はすぐには買い足しませんでした。

気に入らなかったからではありません。

10秒のお手入れは、忙しい私にとって取り入れやすいものでした。

洗面台の前で長く待つ必要がなく、面倒だと感じる前に終わります。

公式では、独自成分を配合したフェイストリートメントとして、古い角質を穏やかに取り除き、うるおいのある肌へ整えることなどが案内されています。

それでも、私は注文画面を閉じました。

なぜなら、この2週間で一番大きく変わったのは、肌ではなかったからです。

私は、「何かを買わなければ自分を大切にできない」という思い込みから、少し離れられたのです。

エレクトーレを使う前の私は、疲れるたびに美容商品を探していました。

肌が荒れた日。

仕事で嫌なことがあった日。

婚活がうまくいかなかった日。

誰にも必要とされていないような気持ちになった日。

そんな夜に、新しい美容液やクリームを検索しました。

商品が欲しかったのではありません。

「これを使えば、今の私より少しだけましになれる」という希望が欲しかったのです。

届くまでの数日間は、少し元気になれました。

けれど商品が届き、箱を開け、数回使うと、また元の私に戻ります。

そして、さらに別の商品を探します。

私は肌を整えようとしていたのではなく、自信のなさに化粧品を塗っていました。

エレクトーレの10秒ケアは、そんな私を急に美しくしてくれたわけではありません。

代わりに、「今日は10秒だけ、自分を雑に扱わなかった」という小さな事実を残してくれました。

それは、派手ではありません。

誰にも褒められません。

写真に撮っても映えません。

けれど、寝る前の私を少しだけ安心させました。

今日も完璧ではなかった。

仕事では気の利いた返事ができなかった。

夕飯はコンビニで済ませた。

ブログも思ったほど書けなかった。

婚活アプリのメッセージも返していない。

それでも、お風呂に入って、顔を洗って、10秒だけ肌に触れた。

それで今日を終えていい。

そう思えたのです。

そして十四日目、私は気づきました。

私に必要だったのは、現品を買う決断ではありませんでした。

今夜の自分を責めずに眠る許可でした。

だから私は、いったん買い足さないことにしました。

洗面台にある、まだ使い切れていない化粧水やクリームを、まずは丁寧に使ってみようと思ったのです。

新しいものを足す前に、今あるものを雑に扱わない。

肌だけでなく、生活も同じです。

新しい恋を探す前に、一人の夜を嫌わない。

もっと稼ぐ方法を探す前に、今月のお金を落ち着いて見る。

新しい自分になろうとする前に、今日まで頑張ってきた自分を、なかったことにしない。

蓮は、泥を捨てて咲くわけではありません。

泥の中に根を張ったまま、そこから茎を伸ばし、花を開きます。

きれいになるということも、きっと似ています。

疲れた自分を消すことではありません。

年齢をなかったことにすることでもありません。

毛穴も、乾燥も、失敗した恋も、低い自己肯定感も、全部をなかったことにしてから咲くのではないのです。

泥の中にいる自分を恥じないこと。

そこから、ほんの少し顔を上げること。

私にとってエレクトーレの2週間は、美肌の答えを出すための十四日間ではありませんでした。

自分を変える商品を探す時間をやめて、自分を責めない方法を探す十四日間でした。

だから、この記事の結論は「絶対に買うべきです」ではありません。

気になるなら、試してみてもいいと思います。

合わなければ、やめてもいいです。

気に入ったら、続けてもいいです。

一度休んで、また必要になったときに戻ってもいいです。

美容は、一度選んだら最後まで添い遂げなければならない結婚ではありません。

もっと軽くていいのです。

今日の自分に合うものを、今日の自分が選べばいい。

私は現品を買い足しませんでした。

でも、あの10秒は、無駄ではありませんでした。

むしろ商品がなくなったあとに残ったもののほうが、私には大切でした。

疲れている日は、頑張らなくていい。

短くても、自分に触れる時間は作れます。

そして何も買わない日にも、自分を大切にすることはできます。

七月の朝、泥の中から蓮が静かに開くように。

誰にも見えないところで、私たちも少しずつ変わっています。

劇的なビフォーアフターがなくても大丈夫です。

今日、昨日より自分を責めなかった。

それだけで、十分にきれいな変化なのだと思います。


【参考サイト】

・エレクトーレ公式サイト「2週間トライアルセット」
・エレクトーレ公式「10秒フェイストリートメント/3ステップケア」
・@cosme「ミネラルオーレ フェイストリートメント IPモイスト」商品情報
・家庭画報「七十二候・蓮始開」
・PREMIUM JAPAN「蓮始開」

よかったらシェアしてね!
  • URLをコピーしました!
目次